譲渡承諾料が高くなかなか権利を手放せない

投稿者: | 2016年11月13日

借地権売却する際、譲渡承諾と承諾料支払いを必要とする場合が一般的です。承諾を得ること事態が難しい場合もありますが、承諾料の高さから売却しにくくなるケースも少なくありません。さらには、双方の意見が食い違うことで、トラブルに発生する場合すら考えられます。

 

譲渡承諾料がなぜ高額なのか考える

地主が借地権買取を希望しているのであれば、高額な譲渡承諾料は不要です。なぜなら、それにより借地人は売却しにくくなってしまうからです。そう考えると、そもそもこの地主は借地し続けたいと思っているのではないでしょうか。そして次に、なぜ借地人を維持し続けたいのかを考えます。それはきっと、底地の有効な運用をし続けたいからでしょう。借地人がいなくなれば、地代や更新料における収入がなくなるので、地主としては損してしまいますからね。

 

譲渡承諾の上でできる有効運用を勧める

上記のような考察が当てはまるのであれば、説得の流れは考えやすいです。借地人がいなくなってもなお運用し続けられる、もしくはまたさらなる収入が見込める方法を、勧めれば良いのです。例えば、新築戸建への建替えにより、さらなる好条件で別の借地人と契約する方法などです。

 

とはいえ、こうした説得を借地人個人がおこなうことはあまりおすすめできません。専門知識が乏しかったり、また契約している当人同士であることから、よりトラブルが深刻化する恐れもあります。弁護士や専門機関を通して、安全に交渉していきましょう。